今回は70代の両親の海外旅行時に使うインターネット環境をどうするか。
AtermのWi-FiルーターとプリペイドSimのSIM2Flyを持たせたら、
まー予想もつかない事が色々とあったお話です。
70代の両親が夫婦水入らずで海外旅行へ。
旅行先はトルコで10日間。
もちろん添乗員さんが同行のパックツアーです。
食事付き。
でもでも、飛行機はカタール航空利用。
世界遺産のパムッカレやエフェソス、カッパドキア、ボアズカレ、ブルサ、イスタンブールなど数々の観光地を巡る充実したツアー。
洞窟ホテルにも泊まるそうです。
仕事で祝日しか休めない私には、うらやましい限りです。
羽田から出発なので、鹿児島からの飛行機や帰国日のホテルを予約したりと私も手伝っておりました。
70代の両親へ持たせたWi−FiルーターとSim
70代でもネット環境がないと無理
トルコでインターネットを使うにはどうしたらいい?
ホテルでは有料みたいだった。
お!自分でも調べてみたのねー。
というか、70代でツアー旅行中もやっぱりネット環境がないとダメなんですねー。
うんうん。今はそういう時代なんですね。
ちなみに
母スペック
母は70代にしてはいろいろと電子機器を扱っていますが、
設定などは仕組みを理解するというよりも、とにかく手順を覚えるというタイプです。
トルコ旅行が決まり、iPhoneの時計を現地の時間に変える設定を教えました。
(機内モードでの時刻変更)
それが9月。設定方法をメモして、母自身でも実際に変更していました。
出発直前の11月に確認すると、時計の変更・設定方法のメモを紛失し、
やり方がわからなくなっていました。
これが母クオリティです。
父スペック
父は普段スマホ自体をあまり使っていないので旅行中のインターネットは無くても困りません。
9月に時計の変更の仕方を教えたときも『俺は大丈夫』とメモをとらず。
父自身も実際に設定から変更できていました。
11月にトルコ時間に変更できるか目の前でテストした所、案の定わからなくなっていました。
惜しい、世界時計でイスタンブールを追加する事はできたもよう。
「Aterm」のWi-Fiルーターと「SIM2Fly」
宣伝でもよくあるレンタルWi-Fiなども考えましたが、
羽田空港国際線に着いて『羽田空港に着いたよ。江戸小路はどこ?』
と鹿児島にいる私に連絡して来る母。
羽田空港国際線が初めてで、仮にレンタルWi-Fiを借りても、
帰国後のレンタルルーターの返却場所がおそらく分からない。
「Aterm」のWi-FiルーターとAISの「SIM2Fly」であれば、
15日間有効。今回の10日間のトルコ周遊でも十分です。
国をまたいでも利用できるので、飛行機の乗り換え地のドーハでも使えそう。
日本で出発直前に私が設定して、使い方を教えれば父・母でも使えるのでは?
ヨーロッパ周遊タイプはブダペスト・ウィーン・チェコの3カ国周遊でも大活躍でした。
ちなみにアジア版もあります。バンコクやマニラで使いました。
私はSIM2Flyをここ数年は愛用しています。
予め日本で購入できるので、現地の空港などでプリペイドSIMを購入する手間も省けます。
プリペイドSimはSimフリーのスマホやSimフリーのWi-Fiルーターで利用できます。
Simには切り込みが入っており、挿入するSimの大きさを選べます。
日本語の説明書もついています。
Atermのモバイルルーター
プリペイドSimのSIM2FlyをAtermのモバイルルーターにさして使います。
以前より私が使っているものです。
準備編
SIM2Flyを購入します。ちなみに増税前に購入して3170円でした。
予めWi-Fiルーターと両親のスマホが繋がるようにWi-Fi設定を済ませておきます。
Atermの充電も済ませておきます。
念の為充電セットも用意しました。(Cタイプ変換のコンセントと充電ケーブル)
出発前の週末に両親の家に行き、ルーターの説明をしました。
ついでに服装から荷物の準備、かばんの中身などのチェックをしました。
父がパンツを10枚、新しく購入したと母親が文句を言っていました(笑)
説明編
さて実際にトルコの空港へ着いたときにやることを両親に教えました。
母はいつもどおりメモをとっています。
相手は70代です。基本的な事から教えなければなりません。
旅行中はスマホを機内モードにWi-FiはONにしてねと伝えます。
両親が実際に操作をして覚えてもらうのも大切です。
SIMの挿入方法
ルーターのカバーを開けてSimを挿入するスロットにSimを挿入する。
(実際は出発の前日に私と一緒にやるので念の為)
電源の入れ方
電源ボタンの場所。
Wi-Fiが繋がるまで(安定するまで)数分は時間がかかる事を伝える。
国際ローミング
画面の設定から国際ローミングを選択。
国際ローミングを一度Offにして、再度ONにする。
数分待つ。
充電の仕方
充電ケーブルを実際に繋げてもらう。
充電を毎日忘れないように。
旅行途中で電池がなくなる場合があるので、モバイルバッテリーも持っていくように伝える。
開通編
トルコへ出発の前日に鹿児島でSimを開通させました。
14日間有効なので、10日間のトルコ周遊でも数日猶予があります。
日数に余裕があれば日本でも利用できるので、出発直前に動作確認ができ便利です。
父がWi-Fiルーターを操作します。
私は黙って見ていましたが、父はちゃんと国際ローミングを覚えていました。
スマホを機内モードにWi-FiはONにする事もできました。
ただ、設定画面で国際ローミングONとOFFの表示を若干勘違いしていました。
国際ローミング ONであれば文字どおりローミングされている状態です。
しかし父はここを押してONにするって表示でしょ?と勝手に解釈していました。
わかっているようで、細部まで確認しないと勘違いしている事があります。
鹿児島弁でいう『ほがない』とこがある、父クオリティです。
大丈夫かなと心配は残ります。
国際ローミングをONの状態にして5分程待つと通信が安定しました。
父のスマホで実際にYahooニュースが見れることを確認しました。
(ついでに動画広告の設定で動画を自動再生しないように設定しました)
さてさて、イズミール空港で無事に繋がりますように。
実際にトルコで
添乗員が同行のパックツアーなので家族用の旅のしおりも立派な冊子をいただきました。
トルコと日本の時差は6時間です。
そろそろイズミール空港に着いているかな。
他のツアーの同行者と楽しくやっているといいな。
なんて思いながら連絡を待っておりました。
連絡が来ない!
待てど暮せど連絡が来ません。
イズミール空港へ着いてそこからバスでエフェソスへ移動です。
ツアーバスでの移動中なら安全だし、時間がありそうです。
すぐに連絡するねと言っていたのに、
無事に着いたよの一言もありません。
うーん、やはり70代にはAtermは無理だったのかしら。
まー連絡を忘れる程、旅行を楽しんでいるのでしょうと気長に待つことにしました。
予想がつかなかった事
父が謎ルールを発動
Wi-Fiルーターは父の手荷物バッグに入っています。
トルコへ着いてだいぶ時間が経ってから、母から連絡がきました。
母『無事にトルコに着いたよ。添乗員さんからWi-Fiのパスワードを教えてもらった。』
え?どういう事??
ツアーバスに設置のWi-Fiで連絡してくれたようです。
お父さんがホテルに着いてからWi-Fiを繋げると言っているの。
お母さんはネットしたいのに、頼んでも繋げてくれない。
移動中のバスの中でイライラしちゃう。
父が謎ルールを発動しました。
そして夫婦ゲンカ勃発寸前です!
父も久しぶりの海外旅行で緊張しているのかもしれません。
ホテルに着いてから落ち着いてAtermの操作をしようと思っているのかしら。
こっそりルーターを試してみて繋がらなかったのかしら。
父に尋ねても、どうせ誤魔化すので真相はわかりません。
とりあえず明日からは日中も使ってねと母をなだめました。
時差を忘れる
母から夜中に10枚程の写真が送られてきました。
その後にネット通話の着信も3回入っていました。
時間を見ると日本時間の夜中の3時頃です。
私は翌朝起きて着信に気が付きました。
私:『さすがに夜中は寝ています』
母:『時差を忘れていました』
との事。
充電を忘れる
日本時間の夜中に写真や着信がきていたのは、おそらくホテルからです。
ホテルのWi-Fiもあるでしょうから、それで連絡できたのかもしれません。
母も興奮して写真しか送ってこないので、
Atermのルーターが無事に繋がったのか一向にわかりませんでした。
トルコ日程の2日目も全く連絡がありませんでした。
まー世界遺産を楽しんでいるのでしょう。
トルコ日程3日目にようやく連絡がきました。
昨日は充電されてなかったみたい。
お母さんは泣きたい。
どうやらWi-Fiルーターの充電を忘れていたようです。
ホテルで疲れて充電し忘れていたのでしょう。
ちなみに充電を忘れたのはこの1回だけではありませんでした。
容量があることを忘れる
トルコ日程3日目からはWi-Fiルーターが使えているようです。
母から写真がこれでもかと送られてきます。
おそらく他の兄弟にも送っていることでしょう。
今回ツアーの同行者にも恵まれ、皆で楽しんでいるようです。
普段はめったに撮らないツーショットの写真が何枚も送られてきます。
父はおそらくスマホを全く使っていないので、母のみがネットを使っている状況です。
写真やメッセージから楽しく旅行しているのがわかります。
世界遺産をたくさん観光するので感動もひとしおなのでしょう。
でもあまりに大量の写真送付に、Simの残り容量(4G)がひそかに心配になってきた私。
カッパドキアで感極まったのか、母は動画も送りつけて来ました。
私:『動画は容量使うよ』
母:『4Gまでなのを忘れていました』
との事。
色々と、やれやれです。
日本で事前に買えるプリペイドSimなら両親もWi-Fiが使える
今回利用した「Aterm」のWi-FiルーターとAISの「SIM2Fly」。
無事に両親はトルコでネット環境をゲット出来ました。
日本で予め設定でき、現地でスマホの操作がさほど必要ない点が良かったのでしょう。
Wi-Fiが使えて助かっているよ!
と母は嬉しそうです。
父からは一切連絡がありません(笑)
母と娘なので、お土産の相談
(母:お土産どうしよう?私:ピスタチオが名産みたいだよ。⇒その数時間後にツアーでナッツ屋に連れて行かれてナッツが色々と4袋で100トルコリラだった)とか
なんて他愛のない会話をしています。
娘としても、ネットで連絡がとれる状況は、高齢の両親の旅行中の無事が分かるので安心です。
コスト的にも10日間のトルコ旅行をプリペイドSim代の3170円で利用できたので安価でした。
(AtermのWi-Fiルーターは別)
両親にとっても初めてのモバイルルーターでしたが、
一度覚えて使いこなれせれば、
次の旅行ではトラブル無く利用できる事でしょう。
エジプトへ行きたいそうです(笑)
なんとかAtermを使いこなせました!
『70代の両親の海外旅行へ持たせたWi−FiルーターとSimひと騒動』
さつまおごじょの”みなと”でした。ありがとさげもした。
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